ピンクフロイド 永遠(TOWA)

20年ぶりとなったピンクフロイドの新作にして最後のアルバム
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「The Endless River 」/邦題「永遠(TOWA)」

さっそく感想を書いて行きたいと思います。


各曲の感想

SIDE 1
Things Left Unsaid / 追伸

ピンクフロイドと言えばSE。今回も雰囲気たっぷりの始まり方をしている。
ゆったりと空中を漂っている様な空間の中に清涼感のある。一曲丸々アンビエントな仕上がり、
後半に入るライトのオルガンとギルモアのギター徐々に次の展開を導く感じがする。
It's What We Do / 使命 
ライトのキーボード、メイスンのドラム、ギルモアのギター。これぞ正にピンクフロイドの演奏と言える一曲。
冒頭のシンセストリングスとシンセリードはアルバム「炎」の「Shine On You Crazy Diamond」を思い起こさせる。
全体的にゆったりと演奏されるリズムの中でどこまでも温かく響くギルモアのギターは相変わらず秀逸。
Ebb And Flow / 潮汐流(ちょうりゅう)
ギターとエレピだけのシンプルな曲。サイド2へ繋がる様に再び小さなSEが聴こえてくる

SIDE 2
Sum / サム

サイド2冒頭はオルガンから始まり、「One Of These Days」を思わせる荒々しいギターサウンドが響く。
4分もある割にはあまり展開しないのが残念
Skins / スキンズ
冒頭のメイスンのドラムソロが「Time」を思わせるが、ピンクフロイドにしてはややアグレッシブなインプロ系の曲
ピンクフロイド、そしてメイソンらしくないリズムは新しい気がする。
Unsung / 静かなる人
ライトの作曲になっている曲だがあまりライトらしさは感じない。むしろギルモアっぽい、次の曲への繋がりもやや強引さが感じられる。
Anisina / 追慕~遥かなる想い
サイド2ラストは何とも明るい感じの曲でギター、サックス、コーラスとそれぞれが心地良く響く。
最後には次の曲への予兆なのか雷雲の音が入っている。

SIDE 3
The Lost Art of Conversation / 失われた話術

サイド3オープニングは再びライトの曲、一転してかなり暗めの曲となっている。雨の音の様な小さなノイズ?に何とも寂しく響くピアノが良い。
On Noodle Street / ヌードル・ストリートにて
前曲の暗さを引き継いだままにこの曲へと音繋がる。この曲も暗く、ジャム系の雰囲気でまとめられているが時折入ってる来るストリングスが良い感じ
Night Light / 灯(ともしび)
これまたライトとギルモアだけのアンビエントな曲。
何となくこの気怠い感じがピンクフロイド初期を思い出させる。
Allons-y(1) / 出発(たびだち)Part1
「Another Brick In The Wall」を彷彿とさせるミュートギターの音を基調にしたジャム系の曲。アルバム「対」っぽさを随所に感じる。
Autumn'68 / オータム'68
パイプオルガン系の音はピンクフロイドでは比較的珍しいのではないかと思う。ちなみこのパイプオルガンはイギリスロイヤルアルバートホールのものらしい。この会場はピンクフロイドを出禁にしたので有名な所。
Allons-y(2) / 出発(たびだち)Part2
組曲形式らしく再び戻ってくるこの感じはカッコいい。ただパート1との違いがあまりにも少ない気がする。
Talkin' Hawkin' / トーキン・ホーキン
重々しいピアノから始まる何とも哀愁な曲。ギルモアのギターも一段と泣いている。盛り上がりの少ない今回のアルバムでは展開的にも素晴らしい。
終盤で囁く様に流れる音が「Outside The Wall」みたいで面白い

SIDE 4
Calling / 天の呼声

何とも不気味なSEとピアノの音で始まり、映画音楽的音像で雄大な感じへと変貌して行く一曲。唯一この曲だけライトはクレジットされていない。
Eyes To Pearls / 真珠を見つめる目
この曲も映画音楽的なアプローチを感じる。これまたアンビエント感満載
Surfacing / 浮遊
ギターフレーズを元にしたジャム系の曲に感じられる。
Louder Than Words / ラウダー・ザン・ワーズ
今回唯一のヴォーカル入りの曲であり、ギルモアやメイスンはピンクフロイドの最後の曲とも言っている。
やはりアルバム「対」っぽさがある。アルバムの締めくくりらしいさわやかさが感じられる。
PV

正直綺麗な映像でまとめられているな、と言う印象しかない。アルバムジャケットもそうだが
かつてピンクフロイドに感じた妖しさや摩訶不思議な所がない。
映像も20年前の「High Hopes」の変てこな物の方がよっぽどインパクトがあった。


その他の曲
TBS9
TBS14
Nervana

恐らく「対」の際のジャムセッション音源。あまり練られているとも思えない出来なので特別印象はない。
ピンクフロイドは元々ジャムセッションを聴いて楽しめる様なバンドではないのでこれは仕方ないだろう。
Nervanaだけはピンクフロイドっぽさのないロック系のジャム。

総評
発売前から20年前のセッションデータを元にしたアンビエントなアルバムと聞いていたが
ここまでアンビエント満載とは思わなかった。ヴォーカル入りが一曲のみなのはやはり少々寂しい。
対のセッションデータという事で近い音は随所で感じられた。当然ながら今の技術を駆使しているので古臭さは感じないのだが、これは新録された演奏はほんとにわずかしかないのではないかと思う。メイスンに至っては今回ドラムを全く新録してないのではないか?
映像の方も「対」の時の物であろう映像ばかりで新録のレコーディング風景は一切と言っていい程入っていない。
つねづねギルモアもメイスンもピンクフロイドとしての活動はもはや無いと発言している。彼らがあまりやる気が無い中で
周囲が盛り上がって作られたアルバムと考えればやはりこの様な形になったのだろうか。
PVの所でも書いたが今回のアルバムにはピンクフロイド特有の妖しさが足りない。
何となく聴いてる人を不安にさせる様な妖しさ。SE、ジャケット、歌詞、音様々な所で感じられたものがこのアルバムにはない。
ただ、ピンクフロイド最後のアルバムでもあり、ライトに捧げられたアルバムなのだからファンにとってはありがたいアルバムなのは間違いない。
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